R5.11.30 第2回スクールサポート隊意見交換会を開催‼

おかげさまで新たにスクールサポート隊に18名のメンバーが加入いたしました‼

今回の意見交換会には、新たなメンバーにも参加いただき、子どもたちの安心・安全のために活発な意見交換がなされました(#^^#)

↑学校が準備して下さった資料です。

一部抜粋して記載させて頂きます🌸

 

・中警察署からの見守り活動。

・クマ出没。

・保護者からの通学路の危険個所についての要望。

・土清水三丁目における路側帯設置(白線)の町内へのご案内。

・通学路の合同点検にて使用した、危険個所5地点の地図。

・交通安全についてイラストによる注意喚起。

 

ここ最近起きた危険な事や、たくさんの方々にお力添えを賜りながら活動している内容など、とても分かりやすく具体的にまとめて下さっております(#^^#)

↑日頃の感謝を込めて、全校生徒を代表して3名の6年生から感謝の言葉がありました🌸

日々、子どもたちの安心・安全のために活動するメンバーにとって、心が温まるメッセージでした(#^^#)

スクールサポート隊の方々から、毎日の見守活動にて実際に危ないと感じた事例など、たくさんの活発な意見が出されました。

 

↑au付近(新しい北國銀行前)の信号のない横断歩道では、片側2車線となっております。

横断する際、右から来る車への注意が必要です。一番手前(走行レーン)の車が止まったからとすぐに渡るのではなく、その先(追い越しレーン)の車にも注意が必要となります。横断者に気付き走行レーンの車が停車しているにも関わらず、追い越しレーンの車が急ブレーキをかける様子が何度も見られているとの事です。

 

・できるだけ信号のある横断歩道を渡る。

・やむなく信号なしの横断歩道を渡る際は、追い越しレーンの車にも充分注意する。

 

といった対応が必要と考えられます。

↑見守りに旗が欲しいとの要望もあり、サポート隊副隊長が旗30本届けてくれました🚩

横断者等がいる場合に、ドライバーへの注意喚起という役割が期待されます(#^^#)

交通整理などの抑止力はありませんが、子どもたちの安全のために活躍してくれることと願っております。

停まってくれたドライバーの方々には、感謝の心を忘れずに♪

↑上森連合町会長さまからは、昨年の大道割での事故に関して出された地域の要望7項目はどれも着実に進んでいるとのお話がありました。

昨年度は路面のグルービングやペイント、注意喚起の立て看板などが設置されました。

今後も路側帯の拡幅とともに、横断歩道の信号の設置、地権者からの土地の買収により谷側の道路にバス半分から1台分ほどのスペースの確保と待合スペースの設置も視野に入れております。道路の拡幅におきましては、涌波から末方面に向かって工事を行っており、順次進められていく予定との事です。

 

 

今後も子どもたちの安心・安全のために、スクールサポート隊や学校、保護者、地域の皆様方とともに、手を取り合い力を合わせて進めてまいりたいと思います。ぜひとも皆さまお一人お一人のお力添えを賜りたいと思いますので、よろしくお願いいたします‼


R5.10.5 通学路の合同点検を行いました。

保護者の皆様からの声をもとに、学校・育友会から金沢市役所へ通学路における危険個所改善の要望書を提出いたしました。

これに伴い、本日10月5日、通学路の安全点検を行いました。

金沢中警察署、県央土木維持管理課、金沢市道路管理課、金沢市教育総務課、崎浦地区連合町会長、校長先生、教頭先生、育友会会長・副会長が参加いたしました。

土清水の通学路においては、路側帯が無い箇所があり、町会の皆様の了承を得た上で白線を引く予定です。

涌波坂のカーブでは、ラバーポール3本が劣化しており、2本追加で5本を新しいものに設置して下さる予定です。ポールは円柱形ではなく、先端が平らな形状で、片面に「通学路」と記載して下さるとの事です。また、路面にもスピードを抑えるために立体的に見えるペイントを施す予定です。

地域の方々の声が、こうして具体的な対策につながる事を嬉しく思います。


スクールサポート隊メンバーに新たに18名が加入いたしました‼

保護者の皆様におかれましては、あいさつ運動や一歩出て!Good活動の取り組みもあり、お子さんに対する安全への意識が高まっていると感じております。

毎朝、登校時にお子さんと一緒に歩いて下さる方、腕章を着けて通学路に立って下さる方、ご自宅から一歩出て見守って下さる方。

たくさんの方々が子どもたちの安心・安全のために取り組んで頂いております。

 

そんな中、保護者の皆様へスクールサポート隊への加入のお願いをいたしました。

普段の見守り活動において、活動中のご自身の事故については保険の対象にもなりますし、学校行事の案内も都度お知らせいたします。

書面やメール配信での案内をさせて頂き、育友会実行メンバーからも個別にお声がけをさせて頂きました。

結果、新たに18名ものスクールサポート隊メンバーが加入して下さいました‼

心から感謝いたします(#^^#)

 


R5.5.31 みなこだスクールサポート隊 意見交換会開催。

みなこだ集会室にて、スクールサポート隊の意見交換会が開催されました。

日々、登下校時に通学路にて見守り活動を行って下さっているサポート隊メンバーの皆さまには心より感謝いたします。

崎浦地区連合町会長 上森様、涌波交番所長の横山様、交通推進隊の涌村様にもお集まり頂き、ありがとうございました。

また、全児童を代表して6年生3名より日々の感謝の言葉を伝えて頂けました。

 

スクールサポート隊メンバーにおきましては、高齢化が進んでおり、世代交代の必要性が高まっております。

現在、私たち保護者におきましては、仕事や育児等で慌ただしい日々を送っている現状もあります。

しかしながら、登校時だけでも玄関先へ一歩出て見送りをして頂く、犬の散歩や花の水やりの際に見守りを行って頂くなど、”できる人が できるときに できること”を取り組んで頂けると、子どもたちの安心・安全につながる事と考えております。

ぜひとも皆さまお一人お一人のご理解とご協力、お力添えを賜りたくよろしくお願い申し上げます。


あいさつ運動 参加しております!(^^)!

みなこだでは、毎朝玄関前にて運営委員の子どもたちによるあいさつ運動がおこなわれております(*^_^*)

また、校長先生をはじめとした先生方も校門や横断歩道等に立ち、見守りを行いながらあいさつ運動に取り組まれております。

当育友会メンバーも、毎朝学校にてあいさつ運動に参加しております。

私事ではありますが、昨年5月のあいさつ運動を機に参加させて頂いており、1年が経ちました!

登校時だけではありますが、学校の校門や横断歩道にて黄色い旗を持ち、見守りを行っております。

夏の暑い日も冬の寒い日も立ち続けることで、改めてスクールサポート隊メンバーの日々の大変さやありがたさを実感しております。

また、保護者の皆さまにおかれましては、お子さまと一緒に歩いて下さる方もいらっしゃいます。

 何かとお忙しい朝の時間帯ではありますが、玄関から一歩出て見送って下さる方、曲がり角を曲がるまで、お子さんの姿が見えなくなるまで見送って下さる方もいらっしゃいます。

 

さて、まことに遺憾ではありますが、5月に入り2回の不審者案件が発生いたしました。

これに伴い、警察との連携を図りながら見守り活動の強化に取り組んでおります。

 

これからも一人ひとりが無理のない範囲で できるときに できること を取り組んでいただけたらと思います。

保護者や地域の皆さまによる見守り活動は、子どもたちの安心・安全を守り、さらには安全な地域づくりにも繋がると思います。

ぜひとも皆さまのお力添えをよろしくお願いいたします‼

 


R5.2.24 あいさつ運動に参加いたしました。

育友会会長 山田です。

仕事前のわずかな間ではありますが、玄関先にてあいさつ運動に参加いたしました。

まだまだ風が冷たい中ではありますが、緑のタスキをかけた委員の子どもたちや実習生の先生も、元気よく「おはようございます‼」とあいさつをしておりました。

大きな声で挨拶をしてくれる子、おじぎだけしていく子、まだ眠たそうな様子で登校してくる子、色々ですが、1日のスタートでもある「おはよう」のあいさつは大切だなぁ。と実感しています。

私も校長先生も、皆さんと一緒に写真を♪

 

みなこだ池の鯉たちは、寒い中、屋根の下で暖をとるように身を寄せ合っておりました。

 

グラウンドでは、子どもたちが元気いっぱいに走り回り楽しんでいる様子が見られました。

その元気を分けてほしい…

 

 

それでは皆様、今日も良い一日を‼


みなこだスクールサポート隊

令和4年度みなこだスクールサポート隊隊長 山田(会長兼任)

事務局 北村 秀(南小立野小教頭)

副隊長 兼 事務局 南野弘一(前隊長・金沢市子ども見守りボランティア協議会役員)

隊員募集中!できるときに、できるひとが、できることを。

できるひとができるときにできることを、をモットーとして、26名(2021年4月現在)の隊員が登下校時に通学路のあちこちに立ち、子供たちを見守っています。

 

当隊は、金沢市子ども見守りボランティア協議会(全国子ども見守りボランティア協議会)に加入しています。

 

 隊員募集中!

ご連絡先は、教頭先生までご連絡下さい。

 

 

今、みなさんの思いを、みんなで「ながら見守り」で。

9月13日、本校4年生の斉藤莉杏さんが、自宅前にて交通事故に遭いました。現在、彼女はまだ10歳。わずか10歳で、回復に向けて生命の全てを奮い立たせ、いま自分の身体と孤独に戦っています。今回の事故に伴う、道路の構造・地理的な状況は、大人の責任です。大人の責任で、子供の彼女を戦わせてしまっています。道路状況の改善や交通制限の要望をしっかりと発信しつつも、交通事故が無くなるよう、また、不審者の状況も含め、安全に子供たちや地域の人たちが暮らせるよう、まずはできることから早急に始めたく、まずは、「ながら見守り」をお願いします。

スクールサポート隊に加えて、みんなの目が必要なのです。

育友会からは、「一歩出て!Good」として、見送りの際に自宅前で見送る運動が開始されます。

まずは、一歩出て。そして、登下校時には、ながら見守りにて。

本当に、本当にお願いします。

「ながら見守り」とは

「ウォーキング」をしながら

「ジョギング」をしながら

「犬の散歩」をしながら

「花の水やり」をしながら

など、日常活動を行う際、防犯の視点を持って見守りを行う活動です。

 道具や装備の用意は必要ありません。

 誰でもすぐに始めることができます!

 散歩や花の手入れ、買い物などは、子供たちの登下校時間帯に合わせて行いましょう。


2022.5.18  スクールサポート隊総会・意見交換会を行いました

みなこだスクールサポート隊隊員の皆様におかれましては、毎日登下校時に見守り活動をして下さり、心より感謝申し上げます。

おかげさまで、子どもたちや地域の安心・安全が守られています。

 

朗報‼

セブンイレブン三口新町のオーナー様より、スクールサポート隊への入隊ご希望の声をいただきました‼

とてもありがたいお声であり、感謝いたします。

 

みなこだスクールサポート隊では、新たな隊員の募集を随時受け付けております。

 ・我こそは‼

 ・やってみようかな⤴

という想いのある方は、ぜひ学校までお申し出いただけるとありがたいです。

一人でも多くの隊員・目があることで、子どもたちや地域の安心・安全に繋がってゆきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

今回の合同意見交換会にて話し合われた内容は、以下の通りです。

・山田隊長、清水校長先生からのあいさつ。

・松中涌波交番所長、涌村交通推進隊からのあいさつ。

・生徒を代表して、6年生3人からお礼の言葉をいただきました。

 

・ファミリーマート前の交差点にて、赤信号にも関わらず渡ろうとする児童がおり、注意を行う。危ないので気をつけてほしい。

・キタイチ歯科前の道路で寝そべっている児童がいた。通行している自動車もあるため、非常に危険です。

・au前の交差点は危険個所の1つです。信号待ちの際は、電柱の後ろまで下がって待つようにして下さい。また、ふざけたり押したりすることのないようにして下さい。

・歩道と車道の間にある『縁石』の上は歩かないようにして下さい。バランスを崩して車道に出てしまうと、通行中の車もあるため危険です。

・下り坂では走らないようにして下さい。転倒や怪我につながるおそれがあるため、危険です。

・横断歩道ではない所は渡らないようにして下さい。自動車が来ると、事故につながるため危険です。

 

交通ルールをしっかりと守り、安全第一で登校・下校していきましょう‼

また、スクールサポート隊の隊員の方たちへの感謝・あいさつも大切にして頂ければと思います。


2021.6.21 スクールサポート隊総会・意見交換会を行いました

 6/21 午前10:15より、今年度の総会と意見交換会を行いました。15名の隊員が参加し、とても深い意見交換会となりました。

開会にあたり、6年生の東さん、宮本さん、松本さんの3名から隊員に対し、日頃の活動へのお礼の言葉をいただき、何よりうれしく思いました。

清水校長からは、この赴任して3ヶ月の間の普段の子供たちの様子や、登下校中での危険個所への指導実施のお話をいただきました。

来賓としてまず、全国子ども見守りボランティア協議会代表理事の平寿彦様から、隊員へ激励の言葉をいただきました。平代表理事曰く、「地域の子供たちの安全安心をボランティアで見守る皆さんは、徳という財産を頂いています。お金はどれだけ自分自身に貯めても子どもたちの安全のためにはならないが、このスクールサポート隊として見守っていることで、計ることができないほどの安全と安心を、子どもたちと地域に与えています。皆様の活動に私からも深く感謝申し上げ、共に繋げて続けていきましょう。」と話していただきました。

また、涌波交番からは北巡査様、交通推進隊の涌村様にもご参加いただき、通学路での危険個所である涌波坂、山側環状線のヤマダ電機様横のスロープ等での対応対策に意見交換を行いました。特に、au角の5差路変則交差点については、信号の時間や交通対策について北巡査様を通じて県警へと挙げていただくよう要望させていただきました。


2019.6.12 学校安全ボランティア養成講習会に出席してきました

いしかわスポーツセンター会議室にて、県内全小学校から各校教職員1名とPTA育友会または学校安全ボランティア担当者1名づつが集まり、石川県教育委員会主催の標記講習会が催されました。みなこだからは村上教頭先生とスクールサポート隊隊長として南野が出席してきました。

講習会は、大阪教育大学教育学部の藤田大輔教授による講義でした。

藤田教授は現在、学校危機メンタルサポートセンター長も務められております。先日6月8日に訪問した大阪教育大学附属池田小学校の追悼式にてお会いし、また、2016年11月3日に行われた第2回全国子ども見守りボランティア協議会大阪大会にも特別講演を行われ、きょうは3回目の対面となりました。

講義は「子どもの安全 地域で守ろう!~学校・家庭・地域が連携し、子どもの見守りを続けるために~」としたテーマで、1時間半ノンストップ、藤田教授は水1口すら飲まず、私たち受講者に、大きな思いを込めて、講義をしていただきました。

1997年6月8日の大阪教育大学附属池田小事件、また1999年12月21日の京都・日野小事件発生を踏まえ、学校が進める危機管理と安全推進の考え方と責任、また通学路を見守る、というスクールサポート活動の存在について、説明がありました。スクールサポート活動は、物理的に見守るということ以外に、子どもたち自身に対して「地域にも守られている」という安心感を感じさせ、より精神的成長を促し、人間として集団生活に必要な協働の心を作り上げているという、実はとても大きな役目を果たしている活動、とのこと。日ごろ街頭に立つ私たちへの大きな励みにもなりました。

受講後、藤田教授と会談することができ、

①この講義内容を隊員、育友会へと必ずフィードバックする。

②南小立野小学校育友会と学校が協働し、セーフティプロモーションスクール認定校を目指し、安全・安心をより具現化していく。

と約束をしてきました。

今後、より安全安心に子どもたちがみなこだへ通えるように、私たちスクールサポート隊や保護者もより意識を高めていけるよう、育友会からも発信してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

(みなこだスクールサポート隊隊員の皆様へは、後日開催の総会において、この講義の内容と、6月8日の池田小への訪問内容を改めてお伝えいたします。)


2019.6.8 大阪教育大学附属池田小学校での追悼式・調印式に出席してきました

痛ましく残酷な事件からちょうど18年が経った今年6月8日、南野は、みなこだスクールサポート隊隊長、子ども見守りボランティア協議会の役員として、追悼式と池田小との交流協定の調印式に出席してきました。

全体人数:調印式・講演会約40名(金沢からは協議会メンバーから10名参加)

概要:大阪教育大学附属池田小学校の児童殺傷事件(2001年6月8日)から18年を迎え、

① 追悼式への出席

② 全国(金沢市)子ども見守りボランティア協議会の平代表による記念講演

③ 池田小中高と協議会との交流協定調印式

④ 池田小の安全面での取り組み、校内視察

を行い、追悼の意と安全に対しての取り組みを、今後共有し合い進めていくことを改めて確認。

みなこだスクールサポート隊も当協議会に所属しているが、このほか、池田小PTAと南小立野小学校育友会とも今後新たに、交流と意見交換を続けていくことを確認。

 

【1. 追悼式】

・池田小の旧正門前に建立されている、8個の鐘がある祈念塔前にて、18年目の追悼式が行われた。同席し、追悼の鐘を鳴らし、意を表し黙祷。亡くなった8名の子供たちの痛み、無念さを現地でさらに受け、私たちにできることは何か、を改めて考えさせられた。献花台が設けられており、滞在中、その列が途切れることはなかった。あまりにも特別すぎる6月8日という日。あまりにも特別すぎる事件。

 

【2.記念講演】

池田小との不思議なご縁~発生から18年、全国組織へのあゆみ~ 講演:平寿彦(全国子ども見守りボランティア協議会代表・金沢市子ども見守りボランティア協議会代表・大浦小スクールサポート隊隊長))

・池田小での事件発生をニュースで見た平さん。その翌日に地元木越保育園への直談判により、有志8名によるスクールサポート隊を発足し、「児童・生徒を守るのは地域の大人の役目」として熱い思いをボランティア活動として徐々に広めていった。この経緯についての講演を、池田小中高PTAや先生方へ、スライドを用いて行われた。

その源の一つは、事件で亡くなった生徒8名のうちのひとり、酒井肇さんとの出会い。酒井さんの講演会があった日、本業があり欠席予定であったが、平さんにどうしてもあなたが行けなければならない、と友人から電話があり、急遽講演会場に向かう。そこで酒井さんと出会い、スクールサポートのしくみを全国まで広げる、と約束。しかし全国へと広げる方法を持っていたわけではなく、平さんは悩みながらも日々、朝夕街頭に立ち続けていた。

ある冬の日。吹雪になっていたが、いつものように街頭で子供たちの下校を見守って立っていると、突然、酒井さんがやってきた。再開の一言目は「継続してくれているんですね!」。決して近くはない大阪から、吹雪の中、わざわざ会いに来てくれた酒井さん。来てくれたことの嬉しさ以上に、この言葉の重みをひしひしと感じた平さん。全国へ広げる約束はもう何が何でも実現させなければならない、という使命感にかられ、翌日からすぐに市や県に、全国組織化への相談に行った。

悪い予想通り、どこも予算もなく、全国レベルとなると門前払い。真っ向勝負な性格が故にコネやツテは浮かばなかったが、友人の増江啓県議(当時は市議)に相談を持ち掛けると、着実に進み始めた。まずは市・県、そして国会議員からの視察が実現し、ついに2005年に63億円の国家予算の元、全国15,000人の警察官OBによるスクールガードリーダを配置され、また、全国にこのスクールサポートに賛同、共感してくれる方が広がりをみせ、子ども見守りボランティア・スクールサポート隊が一気に全国300万人まで広がった。

感想)

規模や組織が全国に広まってきた今日現在も、まだスクールサポートが行われていない地域もあることや、地域そのものは地域で守り、ボランティア組織として代替わりがあっても続けていくこと、安全に対して工夫し継続していくことが、亡くなった8人を弔う術(すべ)のひとつである、と改めて決意。

 

【3. 池田小中高と協議会との交流協定調印式】

池田小学校佐々木校長、荒川副校長の立ち合いのもと、池田小PTA宮長会長、池田中PTA横畠会長、池田高西宇会長、そして平代表の4名により、交流協定の協定書4部への署名が行われ、協定を締結した。協定内容は、修学旅行等にて現地レベルでの交流を実現させ、事件を次の世代へも引き継ぎ、スクールサポート・子ども見守りの活動を引き続き行っていく、という内容。

この調印式とは別に、池田小PTA宮長会長と談話し、池田小PTAと南小立野小学校育友会が、今後新たに、交流と意見交換をスタートさせ続けていくことを確認。

 

【4. 池田小の安全面での取り組み、校内視察】

荒川副校長から校舎内を案内していただく。設備の説明だけではない。事件後、校内の先生・生徒の意識がどう変わったか、どう変えていけるか、校内を巡りながらたくさんのポイントを話していただいた。

「安全があるから、楽しい学校生活を送らせてあげられる」

「犯人はこの世にはもういないが、同じ事件がこの小学校で再び発生することを防ぐことと、より多くの学校がこの池田小の現在までの取り組みや仕組みを見てもらい、学校やPTA・地域ができることを考えていってもらうヒントやきっかけになってもらうことが、8人のこどもたちの、天からの願いかな、と思っている。」

「より安全にするために大きく施設を変えるときは、もちろんお金がかかる。しかし、お金をかけずに、ちょっとした工夫やアイデアでもできることがたくさんある。これまでの慣習にとらわれずに実行することが大切だと思う。」

「モニュメント(前出の追悼の鐘の塔)はあるが、生徒も先生も毎年入れ替わっていく中、事件を風化させていかないように思いを引き継ぐ工夫も行っている。」 ※ポイント、仕組みの一部については文末の写真にて解説。

 

総括)

事件からもう18年が経っているが、事件そのものは決して消えることはない。事件後に小中高共用となった新しい正門、警備員が複数名滞在しているその正門から敷地に入った途端、ニュースで幾度となく見た運動場が目に飛び込んできた。と同時に、事件で亡くなった8人の子供達、けがをした子供達、心理的に大きく傷つけられた子供達、先生方の思い、などを伝えていた報道が、否応なしに、衝撃のように脳内を覆いつくした。校舎内に入り、事件現場に立ち会うと、そこはすでにミーティングルームや和室に(あえて)替わっていたけれども、一枚の、安全を願う思いを込めた文面のプレートに、8人からの思いやこれからの願いが伝わってきた。また、学校側が、安全に対して真摯に、継続して取り組まれていることにも、深く感銘を覚えた。

附属小学校ということもあり、いわゆる校下ではない広域から生徒が集まってくる学校であり、学校運営の予算の仕組みも異なるが、事件を未然に防ぐ、またはより被害を少なくする方法やアイデアは、「学校」というくくりの中、予算をかけずに私たちもすぐに実践できる点が多いことに気づかされた。今回出席できた側としてすべきことは、8人の思いをやはり平隊長同様に、育友会の立場として広め、実践していくことが使命であり弔いである、と強く感じた。

今年、令和元年を迎えて間もない5月28日、川崎殺傷事件が発生し、2人が犠牲、18人がけが、さらに多くの人が心のケガを負った。時は流れても、場所は違えども、こうした無差別な事件は消えていない。私たちが完璧な安全を確保することは難しいかもしれないが、少なくとも現況について、より安全を高める工夫ができるはず。バトンは渡された。今後、当育友会としても、全体で行動していく決意の日となった。(南野)